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レーザー脱毛機のメカニズム

こんにちは。

レーザーがどのようにして脱毛に作用するのかご存知ですか?

 

今回はレーザー脱毛機のメカニズムについて書いていきます。

 

レーザーとは?

レーザーの本来の意味は光が増幅されることをいいます。

レーザーは1960年に物理学者であるメイマンにより最初のレーザーが報告されて以来、大きな発展を遂げてきています。

レーザの語源を日本語に訳すと”放射の誘導放出による光増幅”になります。

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レーザーに種類があるの?

レーザーの種類は40種類以上で、これらをまとめると、

(固体レーザー、気体レーザー、液体レーザー、半導体レーザー、自由電子レーザー、X線レーザー)

の6種類となります。

こんなにレーザーの種類があることを初めて知り、びっくりです。

(半導体レーザーは様々な機器に幅広く使用されているレーザーです。例えば光ファイバー通信、CDプレーヤー、レーザープリンター、レーザースキャナーなどに使われています。)

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これぞレーザー脱毛のメカニズム!

体毛には多くのメラニンが存在します。このメラニンに吸収される波長のレーザーを使用したものがレーザー脱毛機器です。 体毛のメラニンに吸収された光エネルギーは熱変性により熱になり、この熱が体毛組織に作用して脱毛、というメカニズムです。

 

 

光を照射すると、光の反射、組織内での散乱、透過が発生し、透過した光は水分および色素があれば吸収されます。

色素は色の違いにより特定の波長の光を吸収する性質があります。

 

 

メラニンなどの黒い色素に吸収される波長、血液のヘモグロビン(赤色)に吸収される波長、水(体内の水分)に吸収される波長があります。

 

 皮膚の表面より透過した光が特定の強さまで減ることは、散乱、吸収により起こり、吸収されたエネルギーは熱になり吸収した組織の温度を 上昇させます。

 

 

光の波長が短くなるとメラニンの吸収が大きくなりますが、ヘモグロビンの吸収も多くなります。 また波長が長くなると水(体内の水分)の吸収が大きくなります。

 

レーザー脱毛は、ターゲットである「メラニン」の吸収が大きく、他の吸収度が比較的小さな波長帯(600~1100ナノメートル)のレーザーが選ばれています。中には先ほど少しご紹介した半導体も含まれています。

 

ターゲット(体毛)のみに光を作用させ、周囲の影響を少なくするためには、次の3つの要素が重要です。

 1・光の波長 2・照射時間 3・照射エネルギー

 

ターゲットに良く吸収される波長を選択し、周りの組織に影響が少ない時間、十分なだけのエネルギーをターゲットに照射します。

脱毛のターゲットは体毛であり、体毛のメラニンのみに作用させて、周りの皮膚組織への影響は少なくしたいのです。

皮膚表面にもメラニンが存在し、 皮膚のメラニンにも光が吸収されて熱を発生します。

ここで気をつけたいのは皮膚への熱傷、やけど。これは皮膚のメラニンで発生した熱量がキャパをオーバーすることで起こります。

この場合は皮膚の状態、色により、レーザーの照射時間、照射エネルギーをコントロールする必要があります。

 

やけど等を防ぐためにも皮膚への冷却が重要となります。 皮膚のメラニンで発生したメラニンで発生した熱を下げると同時に、ターゲット周囲の熱緩和のために皮膚を冷却します。 (冷却の仕方は機種によって様々です。シルキーライトは保冷剤を照射部位に当てて使用します。)

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